よくある質問

「ハロー」はどのくらい強いのですか?

 人により差はありますがあまり気にならない方が多いです。
 レンズによる差はありますが、焦点深度拡張型眼内レンズや五焦点眼内レンズなどの最新モデルであればあまり心配はしなくて良いと考えます。

乱視が強いのですが治療できますか?

 二焦点眼内レンズの時代は乱視の矯正はできませんでした。
  乱視の種類や程度によりますが、当院で採用している多焦点眼内レンズ(MiniWell Ready)は乱視矯正に対応していますので多くは対応可能です。

老眼の矯正をしたいのですが、多焦点眼内レンズで治療できますか?

 白内障がほとんど無くても多焦点眼内レンズを使用することで老眼の症状はかなり軽くなります。
 特に遠視の方など、「若いころは目が良くて見え方に苦労したことがなく、老眼の症状が出てからメガネを使いはじめた」という方の場合は満足度が高いようです。
 もともと近視の方の場合は程度などによって差がありますので、慎重に検討すべきです。
 基本的にメガネやコンタクトレンズで問題のない方に手術をお勧めすることはありません。

老眼の矯正をしたいのですが、多焦点眼内レンズ以外にはどんな治療方法がありますか?

 遠近両用メガネやコンタクトレンズ以外の方法としてご紹介します。
 単焦点眼内レンズを使用し左右で別の距離にピントを合わせる方法(モノビジョンといいます)、角膜(黒目の表面の部分)にエキシマレーザーを使用する方法、角膜にインプラントを埋め込む方法、角膜を変形させる方法、強膜(白目)にインプラントを埋め込む方法などがあります。
  眼内レンズとしては「調節のできる眼内レンズ」があります。
 当院では執刀医が自分自身の親兄弟に使用したいと思えるものしか採用しておりません。このため、現時点では多焦点眼内レンズ以外ではモノビジョンに限定しております。
 同じモノビジョンという名称でもピントのずらし方などによって仕上がりは様々です。
 モノビジョンは保険で対応できますし、非常に満足度が高いため、最近では当院で手術を受けるかなりの方がこの方法をお選びになっております。余談ですが私自身の母もモノビジョンで仕上げました。

強度近視なのですが、多焦点眼内レンズで治療できますか?

 かなりの程度まで可能です。
 しかし残念ながら人間の水晶体にはかないませんので、若い方の場合はオススメしません。まずはコンタクトレンズや眼鏡で対応できないか十分な検討をすべきです。
 調節力が低下した50歳以上の方の場合は、強度近視に対する各種の手術の中では、安全であると考えます。

強度近視なのですが、多焦点眼内レンズ以外にどんな治療方法がありますか?

 レーザーを使用する方法や夜間だけ使用するコンタクトレンズ(オルソケラトロジー)などはあまりに強い近視には対応できません。
 最近手術件数が増えているICL(水晶体を残したままその前に特殊な眼内レンズを挿入する方法)などがあります。 データでは良い報告が多く、本当に良いものなのかもしれません。
 しかし水疱性角膜症といった極めて重篤な合併症を両眼に生じた経験などを知人の眼科医から聞きますし、虹彩を裏側からレンズが常に押し上げたりするような不自然な状況になることなどを考えると、今のところは「自分では受けたくない手術」です。
 「自分が受けたい手術のみ行う」ことを原則としていますので、今のところ当院では採用しておりません。

多焦点眼内レンズでの手術を受けた方で単焦点眼内レンズに入れ換えた方はいますか?

 残念ながらいます。
 はっきりした原因は不明ですが、矯正視力が良くても見えにくい、矯正視力が悪いといったことがあります。
 単焦点眼内レンズに入れ換えることで「見やすくなる」ことが多いです。
 この場合もちろん手元は手元用のメガネがないと見えません。
 また単焦点眼内レンズに入れ換えても見えにくい方もいます。

どの多焦点眼内レンズが良いのでしょうか?

 現時点ではまず保険適応の単焦点眼内レンズを使用して手術を行い、足りなければ追加挿入型の多焦点眼内レンズを入れるのが良いと考えています。
 追加挿入型の多焦点眼内レンズは欧州を中心に新しいモデルが登場しています。
 幸か不幸か多焦点眼内レンズをご希望でも、90%以上の方は単焦点眼内レンズでの手術が終わった時点で「これで充分です」とご満足いただいており、追加挿入までする方は少ないのが現実です。
 長年多焦点眼内レンズを使用してきましたが、最近は本当に多焦点眼内レンズが必要な方は少ないと感じています。

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