よくある質問

「ハロー」はどのくらい強いのですか?

 当院で手術を受けた方々はほとんど気にならないとおっしゃっています。お一人だけ「夜の町を歩くとネオン街を歩いているようにまぶしく感じる」とおっしゃっていました。
 当院で2017年6月に導入した累進焦点眼内レンズMini Well Ready®では、驚くことに今のところハローは「まったく」ありません。グレアやかすむ感じ(ワクシービジョン)も皆無(!!)です。
 不思議なことに2017年10月のヨーロッパ白内障屈折矯正手術会議での報告ではハローは20%ほどの人に見られるとのことでしたが、会場で話をした数人の日本人眼科医はみなハローの症状のある患者さんは経験していないとのことでした。理由ははっきりしませんがヨーロッパ人と日本人の人種的な問題かもしれません。
 2016年の発売以来全世界でも1万人ほどしか使用していないレンズですので、今後症例数が増えると色々わかってくると思います。
 当院スタッフも長期勤続の記念にはMini Well Ready®を入れて欲しいと言っているほどです。

乱視が強いのですが治療できますか?

 二焦点眼内レンズの時代は乱視の矯正はできませんでした。
  乱視の種類や程度によりますが、当院で採用している多焦点眼内レンズ(Fine vision)は乱視矯正に対応していますので多くは対応可能です。
 Mini Well Ready®を使用できるようになり、現在、乱視矯正が必要な方には以下の方法を選択していただいております。
1.Fine Visionを使用して手術をする
2.Mini Well Ready®を使用して手術し、必要であれば後でLASIKで乱視矯正をする
3.Mini Well Ready®の乱視矯正対応バージョンが発売される(2018年4月?)までお待ちいただく。

老眼の矯正をしたいのですが、多焦点眼内レンズで治療できますか?

 白内障がほとんど無くても多焦点眼内レンズを使用することで老眼の症状はかなり軽くなります。
 特に遠視の方など、「若いころは目が良くて見え方に苦労したことがなく、老眼の症状が出てからメガネを使いはじめた」という方の場合は満足度が高いようです。
 もともと近視の方の場合は程度などによって差がありますので、慎重に検討すべきです。
 二焦点眼内レンズの時代は推奨はしておりませんでした。むしろ止めるよう話していました。
 現在は片目だけ手術をした40歳前後の方も多くの場合は違和感なく過ごせることがわかったため、2015年より白内障のない方の場合も手術をお引き受けするケースが出てきました。
 現在のところ非常にご満足いただいています。
 一度手術をすることでその後は白内障の心配もなく一生お過ごしいただけます。

老眼の矯正をしたいのですが、多焦点眼内レンズ以外にはどんな治療方法がありますか?

 遠近両用メガネやコンタクトレンズ以外の方法としてご紹介します。
 単焦点眼内レンズを使用し左右で別の距離にピントを合わせる方法(モノビジョンといいます)、角膜(黒目の表面の部分)にエキシマレーザーを使用する方法、角膜にインプラントを埋め込む方法、角膜を変形させる方法、強膜(白目)にインプラントを埋め込む方法などがあり、それぞれに複数の方法があります。
  眼内レンズとしては「調節のできる眼内レンズ」があります。
 当院では執刀医が自分自身の親兄弟に使用したいと思えるものしか採用しておりません。このため、現時点ではモノビジョン、多焦点眼内レンズ(Mini Well Ready®および乱視のある方はファインビジョン®)に限定しております。
 ちなみに私自身の親族や親友にもFine Vision Toric®およびFine Vision®、Mini Well Ready®を使用した経験があります。

強度近視なのですが、多焦点眼内レンズで治療できますか?

 かなりの程度まで可能です。
 しかし残念ながら人間の水晶体にはかないませんので、若い方の場合は積極的にはオススメしません。まずはコンタクトレンズや眼鏡で対応できないか十分な検討をすべきです。
 ただしMini Well Ready®を使用して手術した患者さんは「目が悪くなる前の10代の頃に戻ったように見える」とおっしゃっており、場合によっては手術をしても良いのかと感じております。
 50歳以上の方の場合は、眼内レンズというモノ自体が長く使用されてきたもので、長期成績や合併症なども分かっていることから、強度近視に対する各種の手術の中では、安全であると考えます。

強度近視なのですが、多焦点眼内レンズ以外にどんな治療方法がありますか?

 メガネやコンタクトレンズ以外の方法をご紹介します。
 レーザーを使用する方法や夜間だけ使用するコンタクトレンズ(オルソケラトロジー)などはあまりに強い近視には対応できません。
 水晶体を残したままその前に特殊な眼内レンズを挿入する方法(有水晶体眼眼内レンズ)などがありますが、緑内障などの重篤な合併症の危険もあり、安全性が一番と考える当院では今のところ採用しておりません。

今まで手術を受けた方々はメガネなしで生活できていますか?

 三焦点眼内レンズ(乱視矯正タイプを含む)になってからは眼鏡不要です。
   ※乱視矯正機能がなかった2013年には乱視の強い方の場合、単焦点眼内レンズをお勧めしていました。
 2008年から屈折型多焦点眼内レンズを使用して手術を開始、その後二焦点眼内レンズに移行。
 2013年にヨーロッパから三焦点眼内レンズFine Vision®を導入。
 2014年はじめには待望の乱視矯正機能が加わったFine Vision Toric®がヨーロッパで発売され、ほぼ不満のない結果が得られるようになりました。
 2015年よりLentis Mplus(X)®およびLentis Mplus(X) toric®を導入。
 2017年6月よりMini Well Ready®を導入。
 以上、いずれも日常生活ではメガネは不要です。
 最近では若い方の場合で適応がある場合は積極的にお勧めしています。

今まで手術を受けた方で入れ換えた方はいますか?

 残念ながらいます。
 その方はLASIKを受けた方で、その際も視力は測るたびに0.8から1.0程度で不安定だったという過去があります。
 Fine Vision®を使用して手術した結果、裸眼視力は1.2まで出ましたが、「見えにくい」との訴えがあり、手元も見えませんでした。
 色々と検査しましたが、結局原因は良く分からず、単焦点眼内レンズに入れ換えました。
 裸眼視力は1.2で「見やすくなった」とのことでした。
 もちろん手元は見えませんでしたが、ご本人にはご納得いただきました。
 Mini Well Ready®では今のところ入れ換えた方はおりません。

Fine Vision®とMini Well Ready®、Lentis®のどれが良いのでしょうか?

 Lentis®は合う方には合うのですが、ゴーストと呼ばれる光のにじみが強い方がいたこともあり、モニター患者様の意見を聞いて当院では使用を中止いたしました。野球で言えば三塁打かアウトです。
 正確なデータがないのではっきりしませんが、EU圏では現在Fine Vision®タイプ(他にCarlZeiss社製のものがあります)やLentis®のシェアが急速に低下し、Mini Well Ready®のシェアが上がっているようです。
 日本ではLentis®を使用している施設の方が多かったようですが、最近は分かりません。
 日常的に両方を使用している施設は全国で2~3との話を聞いたことがあります。どちらかを日常的に使用している施設でさえまだ各十軒程度です。
 当院はFine Vision®の使用経験は全国でもかなり多い方ですが、現時点では圧倒的にMini Well Ready®の方が良いと考えております。言ってみれば全員三塁打といったところでしょうか。
 Fine Vision®は良いレンズですが、Mini Well Ready®は現時点で最高のレンズだと思えます。あえて言えばFine Vision®は全員二塁打です。
 視力的には差が出ないようですがにじみといった見え方の質が異なるようです。
 Mini Well Ready®の乱視矯正版が2017年10月に発表予定でしたが、ヴェンチャーの小さい会社ということもあり、スケジュールに遅れが出ているそうで、日本で使えるようになるのは早くて2018年4月頃とのことでした。

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