手術の合併症

 合併症(がっぺいしょう)とは、手術中や手術後に起こる、都合の悪い症状のことです。
 よく医療ミスと勘違いされますが、合併症は「注意をしても避けられないもの」であり、医療ミスとは異なります。もちろん、合併症も発生率が低いに越したことはありません。

ショック

 使用する点眼麻酔薬、抗生剤などのお薬が体質に合わない場合、急激に血圧が下がることがあります。
 今までにお薬(のみぐすり、めぐすり、歯科での麻酔など)で具合が悪くなったことがある方は事前におっしゃってください。

後嚢破損(こうのうはそん)、破嚢(はのう)

 眼内レンズは水晶体を包んでいるラップのような袋(水晶体嚢)に入れます。この袋は手術で残しておかなければいけません。しかし、何らかの原因でこれが破れることがあります。このような場合、通常の手術に比べ、少し時間がかかります。
 破れかたが大きい場合には眼内レンズが挿入できないこともあります。眼内レンズが挿入できなかった場合は、眼内レンズを縫い付けるなどの方法で挿入します。

核落下

 破嚢が起こった場合に、水晶体の一部または全体が目の中に落ちてしまうことがあります。このような場合は、状況に応じて対処いたします。

感染

 手術前の点眼や消毒、抗生物質の発達のおかげで、手術中あるいは手術後にばい菌が目の中に入って感染を起こすことはほとんどありません。しかし現在でもまれに起こることがあります。目の痛みや視力の低下、充血といった症状が強くなります。
 特に、糖尿病などで抵抗力が落ちている人の場合は危険です。

網膜はく離(もうまくはくり)・黄斑浮腫(おうはんふしゅ)

 手術で入れ替える眼内レンズはもともとのレンズ(水晶体)に比べると小さなものです。このため、目の中の状態が変化し、網膜はく離を起こすことがあります。この場合、網膜はく離を治す手術をしなければなりません。
 また、黄班部(網膜の一部)が腫れることがあります。

後発白内障(こうはつはくないしょう)

 眼内レンズを入れている水晶体嚢が手術後数ヶ月から数年で濁ってきて視力が落ちてくることがあります。この場合はヤグレーザーという器械で濁った部分を切ってしまえば視力は回復します。1分もあれば終了し、目の表面を傷つけることはないので痛みもありません。

乱視・近視・遠視

 手術後メガネが必要な場合は1~2ヶ月ほどで処方します。また、乱視や近視、遠視がひどい場合、眼内レンズを入れ替えたりすることもあります。
 現在の技術では眼内レンズの度のずれはある程度避けられません。当院ではレーザーを使用した最新機器で眼内レンズの度数を設定しますので、眼内レンズの入れ替えが必要なほどのずれが出る可能性は0.1%以下です。

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